札幌カリグラフィー作品展は、カリグラフィーの普及活動に尽力しながらほぼ毎年開催してきました。 そして、このたび25周年を迎えることを記念とし、レターアートの需要の場を広げる手段の一つとして 購入できる作品展を企画しました。
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これまで各地で開催されてきたカリグラフィー作品展は、出展者による出展者のための展示が主な目的でした。 観る側の視点に立つと、ほとんどの会場では「写真撮影お断り」の表示があり、ギャラリーを訪れて、せっかく感動する作品と出会えても記憶に留めることしかできませんでした。 その記憶も残念ながら怪しいものです。 大きな展示会では、図録や作品集が販売されることもありますが、全ての作品が一冊にまとめられ、 気に入った一枚の作品はその中に埋もれて、いつしか忘れてしまっているのではないでしょうか。
また制作する側の視点からは、団体に所属しない場合、個展以外ではソーシャルメディアに発表の場を設け、魅力的な作品を発信し続けている方も多くいらっしゃいます。 しかし、ソーシャルメディアを見る人は偏りがちで、受動的に流れる情報は惰性でスクロールされ、一瞬で目の前から消えている状態です。 時間を掛けて制作した作品は、ギャラリーで観ても記憶に留められず、ソーシャルメディアで観ても臨場感は伝えきれず流されてしまいます。
本作品展では、ご覧になったお客さまが本当に自分が気に入った作品だけを購入し、飾りたい場所に似合うフレームをご自身で用意していただくことをコンセプトに企画しました。 あなたの作品に共感し、いつも目に留まる場所に置きたいと考える方はきっといらっしゃいます。 制作したカリグラフィー作品をもっと世の中に楽しんでもらうこの手探りの企画にご賛同いただければうれしいです。